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ケープ・フィアー [大人の映画]
デニーロが怪演、巨匠のB級ホラー

マーティン・スコセッシ監督が62年の『恐怖の岬』をリメークした本作は、俗悪なスリラーも巨匠の手にかかるとこんなに面白くなるという見本だ。
スコセッシは、初めて手がけるジャンルとは思えない腕の冴えを見せる。
それもそのはず、恐怖や憎悪といった心理の扱いはお手の物。
今まで隠し味に使ってきた恐怖を前面に出せばいいだけだ。
30年代のドイツ表現主義を彷彿させるゆがんだアングル、めまいがするようなカメラワーク。
過去のスリラー映画の名場面を模した構図。
観客は恐怖にクギ付
けになりながらも、緻密に計算された技法に感心せずにはいられない。
ストーリーはオリジナルとほぼ同じ。
女性暴行の罪で14年間服役していたマックス(ロバート・デ・ニーロ)が出所して、ノースカロライナ州ののどかな町に戻ってくる。
弁護士のサムとその家族に復学する計画を胸に秘めて…。
オリジナル版は無法者と善良な中産階級という単純な図式だったが、スコセッシはサム一家にも醜い葛藤があるという設定にして、善玉悪玉の区別を曖昧にした。
だが何といっても強烈な印象を与えるのはデ・ニーロだ。
体中に入れ墨を彫り、やくざっぽい服を着た異常なまでに独善的なマックスを、いかにも楽しげに、身の毛のよだつ恐ろしさで演じている。
狂信的な正義感とチンピラの顔を併せ持つマックスの内面には、ニーチェの「超人」が潜んでいる。
人の欲望や恐怖を巧みにかき立てる悪魔の手管を心得ている。
法律書を読みあさり、思春期の少女の反抗心をくすぐってサムの娘(ジュリエット・ルイスが好演)を誘惑する。
そこには血もバイオレンスもないが、最高に戦慄的だ。
ただし、あまり期待し過ぎるとがっかりするかもしれない。
スコセッシは心理的な深みを加えてはいるが、スリラーという枠組みを超えようとはしなかった。
山盛りのバイオレンスにスリリングな快感はあるが、彼の過去の傑作と違って、心に残るものはない。
『ケープ・フィアー』は第1級の監督が撮ったB級スリラーだ。
【1991.12.12】
監督 マーティン・スコセッシ
主演 ロバートデ・ニーロ
ニック・ノルディ
人気のテンガやローションも大人のおもちゃ通販で!ユニーク商品満載です。

マーティン・スコセッシ監督が62年の『恐怖の岬』をリメークした本作は、俗悪なスリラーも巨匠の手にかかるとこんなに面白くなるという見本だ。
スコセッシは、初めて手がけるジャンルとは思えない腕の冴えを見せる。
それもそのはず、恐怖や憎悪といった心理の扱いはお手の物。
今まで隠し味に使ってきた恐怖を前面に出せばいいだけだ。
30年代のドイツ表現主義を彷彿させるゆがんだアングル、めまいがするようなカメラワーク。
過去のスリラー映画の名場面を模した構図。
観客は恐怖にクギ付
けになりながらも、緻密に計算された技法に感心せずにはいられない。
ストーリーはオリジナルとほぼ同じ。
女性暴行の罪で14年間服役していたマックス(ロバート・デ・ニーロ)が出所して、ノースカロライナ州ののどかな町に戻ってくる。
弁護士のサムとその家族に復学する計画を胸に秘めて…。
オリジナル版は無法者と善良な中産階級という単純な図式だったが、スコセッシはサム一家にも醜い葛藤があるという設定にして、善玉悪玉の区別を曖昧にした。
だが何といっても強烈な印象を与えるのはデ・ニーロだ。
体中に入れ墨を彫り、やくざっぽい服を着た異常なまでに独善的なマックスを、いかにも楽しげに、身の毛のよだつ恐ろしさで演じている。
狂信的な正義感とチンピラの顔を併せ持つマックスの内面には、ニーチェの「超人」が潜んでいる。
人の欲望や恐怖を巧みにかき立てる悪魔の手管を心得ている。
法律書を読みあさり、思春期の少女の反抗心をくすぐってサムの娘(ジュリエット・ルイスが好演)を誘惑する。
そこには血もバイオレンスもないが、最高に戦慄的だ。
ただし、あまり期待し過ぎるとがっかりするかもしれない。
スコセッシは心理的な深みを加えてはいるが、スリラーという枠組みを超えようとはしなかった。
山盛りのバイオレンスにスリリングな快感はあるが、彼の過去の傑作と違って、心に残るものはない。
『ケープ・フィアー』は第1級の監督が撮ったB級スリラーだ。
【1991.12.12】
監督 マーティン・スコセッシ
主演 ロバートデ・ニーロ
ニック・ノルディ
人気のテンガやローションも大人のおもちゃ通販で!ユニーク商品満載です。
2012-03-17 15:22
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